2016年08月19日

2016年のゲーム総括(上半期)



ということで2016年遊んで面白かったゲームを紹介しちゃうコーナーの登場だぜ!何がということなのか知らんけど。
今年の上半期自分が遊んだ今年出たゲームのリストはこちら。
・アンリ(未クリア)
・ロゼと黄昏の古城
・スーパータイムフォースULTRA
・ダラバーCS(CSモード未クリア)
・アクアキティDX
・艦これ改(途中放棄)
・名探偵ピカチュウ
・マイティナンバー9(体験版)

……こ、これだけか?しかも未クリアとか体験版とか途中放棄ばっかで話せる状態にあるのがロゼ、STFU、アクアキティ、名探偵ピカチュウしかないじゃないか。一体俺はこの半年何を遊んできたんだ?最新のおもしろゲームから目を背けよく分からない世間で話題にもなってない作品ばっか遊んでたというのか?どうもそうらしい。自分で自分を殴りたい。
それはさておき、この中で面白く楽しめた作品を紹介しておくとしましょうかね。

・ダライアスバースト クロニクルセイバーズ
公式:http://darius.jp/dbcs/

天下のダライアスシリーズの復活となったPSPソフト「ダライアスバースト」は比類なき完成度の高さからアーケードに「ダライアスバースト アナザークロニクル」としてアレンジを加えられさらなるパワーアップを遂げ逆移植された。そしてそれを完全移植し、更に独自の追加モード「CSモード」を加えたのが今作。
ACモードはどこをとってもアナザークロニクルであり、アレがいつでも気軽に出来るというだけで落涙ものであるのだが、今作の真価は新規に作られたCSモードにあり。STGとしての歯ごたえをこれでもかというほど残しつつ、機体セッティングシステムによって自分にあう難易度で楽しむことも出来る、まさしく家庭用STGかくあるべしというほどサービス精神にあふれた傑作だ。サービス精神と言えば、今作には過去作の曲も多く取り入れられている。ダライアス=音楽と言っても過言ではないシリーズであり、それがゲーム展開と極めてかみ合い「演出」へと昇華させているが、それは今作でも同じ。SELFの無音演出なども再現されておりボス戦の度に感動する代物になっている。
無論過去のリスペクトだけでなく今作独自のボスも音楽もすごい。ギガンティックバイトの驚愕的な強さにむせび泣き、カニの音楽Abyssal Withdrawalでトリップし、Freedomで感動すること間違いなし。
CSモードだけでも超大ボリュームだが、そこにACモード(もちろんクロニクルあり)も加わり果てにはDLCモードも登場し、間違いなく一生遊べるSTGと言えるものだろう。これほどの作品を作り上げたタイトー、ピラミッド、キャラアニには惜しみない称賛を送りたい。

・ロゼと黄昏の古城
公式:http://nippon1.jp/consumer/rose/

こっちに大体言いたいことを書いてしまったので今更言えることも大してないのだが、一つあるとすれば「良い作品だった」だろう。久々に買ってよかったと思える新規作品であった。
http://gaming-gray.seesaa.net/article/439939934.html

・アクアキティDX
公式:http://playism.jp/publishing/sub/aquakitty.html

STGは本来弾を撃って避けるだけのかなり地味なゲームに分類されるはずなのだが、そこをテンポの良さの追求や演出面の特化によりド派手で爽快感のあるゲームへと数多く昇華させてきた。が、中には地味なまま世に出てしまった異端児も存在する。アクアキティDXもそんなゲームと言えるかもしれない。地味に拘り抜いたドット絵や地味な敵弾、地味に色々ぶっ飛んでる物語、地味なプレイ感覚、地味に良い音楽ととにかく徹頭徹尾地味尽くし。これは非常に危険だ!
しかしその地味さこそアクアキティDXの味!本作はただ敵を本能のままにぶち殺せば良いSTGではなく、拠点防衛の要素が強く、プレイ中は地味だが常に駆け引きを求められるアツい内容になっている。敵をひたすら追いかけていたら拠点が壊滅していた、なんてこともしばしば。そしてチェーンボーナス。やっぱこれだろう。敵を間髪入れず倒していくと高スコアになるというありがちなものだが、今作のパワーショットは段数制限があったり、パワーアップアイテムの存在もありスコア稼ぎにも駆け引きが要求される。1プレイ1プレイがここまでアツいSTGも中々見られないだろう。ちまちまと敵を倒しスコアを稼ぎ、ちまちまとクリアを積み重ねていく。地味ながら本質はしっかりと練られた良作だ。



今年出たことに拘らなければ遊んで面白かったのは
・コトバトル
・ロードモナーク(SFC、PS)
・ミスティックアーク
・ワンダープロジェクトJ機械の少年ピーノ
・怒首領蜂大復活BL(本格的にプレイし始めたのは今年)
・まわるメイドインワリオ
・バンガイオーHD
・スペースジラフ
・3DS版アフターバーナーU(ただしスペシャルモードに限る)
・バーンアウトパラダイス
・とっとこハム太郎3
・ムラサキ
・ネットハイ
・引ク押ス
この辺かな。こっちはたくさんあるね。よかったよかった。かるーく紹介しておこうかな。

・コトバトル 天外の守人
公式:http://www.alphadream.co.jp/kotoba/main.html

アルファドリームというゲーム会社をご存じだろうか?と聞いたところでアルファドリームの知名度がどれほどのものかがあまりピンと来ていない自分には質問の答えが想像もつかないのだが、とにかくアルファドリームというゲーム会社がある。マリオ&ルイージRPGシリーズで有名であり、コアゲーマーにはトマトアドベンチャー、とっとこハム太郎(4以降)の名を挙げた方が伝わるであろう。今作はそんなアルファドリームの手掛けた処女作であり、GBCはおろか携帯機、いやすべてハードのRPGの中でも稀に見る世紀の大傑作である。
今作の完成度はあまりにも凄い、凄すぎる。欠点らしい欠点が見当たらずシステムは斬新バランスは良好グラフィックはキレイかつ良く動く音楽は全部良曲ともはや隙が無い。デビュー作にしてここまでの作品を、GBCで作り上げたことが素晴らしい。特にここではその戦闘システムを推したい。半リアルタイムのターン制RPGの戦闘なのだが、その駆け引き度合い、コンボ組み立てなどどれもが高次元にそつなくまとまっている。説明すると多少長くなってしまうので割愛するが、システムもやれば分かりやすいものにまとまっている。言葉にまとまりが全くないが、そんなテンパるほど面白い作品であることは間違いないので遊んでみてほしい。

・ロードモナーク
LORD MONARCH
LORD=主人、支配者、首長、(封建時代の)領主、君主etc…
MONARCH=(世襲的)君主、主権者、帝王
なんだとさ。へぇ〜って感じ〜。というわけでロードモナークである。ドラゴンスレイヤーシリーズ関係作でありながら、全くドラスレ感が無い異端の作品とも言える。ジャンルはRTS(リアルタイムストラテジー)系のゲームとして割り振られることもある。
今作はずばり領土戦争である。領土をめぐる四つ巴の戦いでありそれ以外の要素は皆無と言っていい。PS版ではストーリーが有ったが、基本的には関係の無いものであり、ロードモナーク=領土戦争なのである。戦争に勝つには?を強く意識させられるゲームと言え、勝つために兵を操り勝つために頭を使い勝つために敵を罠にはめたりするゲームである。極めてストイックで武骨なゲームだ。
プレイヤーは領主として自国の税率をコントロールし兵を生み出す効率を変えたり、兵に指示を出し柵を設けて敵の流入を防いだり橋を架けて敵地への進軍をしたりする。基本的にはこれの繰り返しで敵陣地を侵略していく、ただこれだけなのだがこの作業が極めて面白い。そしてその作業を行うマップが非常にこれでもか!というほど練り込まれている。まさに職人芸とも言える調整っぷりであり流石は日本ファルコムと言うべき代物である。RTSに疎い自分でも滅茶苦茶ハマった作品なのでぜひともRTSになれていない人もプレイしてみてほしい。ちなみにPS版とSFC版を遊んだが、快適だが難しいところは死ぬほど難しいPS版、処理鈍足でもっさりだが難易度ほどほど&音楽良質のSFC版と言ったところ。拘るなら評価の高いPC98版(EGGとかで手に入るはず)やメガドラ版(大宮ソフト謹製)も手に取ってほしいところだ(というか俺がやりたい)。

・ミスティックアーク

演出の意味は「物事を表現するときに、それを効果的に見せること」だそうだ。その意味ではミスティックアークほどその演出が上手い作品も中々ないであろう。RPGとして取り立てて変わったシステムは無くオーソドックスな作品だが、こと演出の一点で多くのプレイヤーを虜にしたSFCを代表する中堅RPGである。
おとぎ話のような世界観を背景にし、数多くの個性的な世界(ネコと戦争の世界、野菜と果物の世界、子供だけが住む世界、闇の世界、メルヘンの世界、色と音が消滅した世界など)を行き来するRPGと聞くと明るい冒険活劇のようにも思えるが今作のそれは全く異なる。今作の作風を一言で表すなら「孤独」。ことにこの孤独の表現が極めて上手い。数多の世界に行ってもメインとなる神殿では常に一人きりで母なる神の爾座が歌っている。そこには不気味なくらいに無機質で空虚で物悲しい。ドラクエライクな喋らない主人公に加えて、人形となっている仲間に魂(アーク)を宿らせ実体化させるという一風変わった、これまた喋らない仲間。それがかえって仲間がいるのに仲間感を感じずに孤独感を強めている。この空気感は他のゲームで味わえるものではない。こればかりは自分の言葉では表現出来ようもないものでありこれこそがミスティックアークの味でもあるのでプレイして体感してもらいたい。
孤独以外にもミスティックアークはその個性的な世界の表現が強烈。色を失った世界や音を失った世界なんかはぶったまげるほどだろう。中でも記憶に残るのが闇の世界。仲間を実体化させることも出来ず、先で述べた孤独感を嫌というほど味わうことになる。更にはその世界を表現する音楽も、ミスティックアークを構成する上では欠かせないだろう。故・森彰彦氏によるその独創的かつSFCの全てを引き出したとも言える音楽はあまりにも素晴らしく「ミスティックアーク=音楽が神」の印象が多くの人の共通認識になっているほどだ。戦闘曲が代表曲として挙がるが個人的には先に挙げた「母なる神の爾座」を挙げたい。この曲こそがミスティックアークの全てと言ってもいいほどの楽曲である。
演出を除けばRPGとしては殴るだけで解決する戦闘などかなり地味ではあるが、それでも鬼のように書き込まれた幻想的なグラフィック、捨て曲無しの神がかり的な音楽、それを最大限に利用した演出はSFC随一と言ってもいい。今からSFCの傑作を探している方にはオススメな作品だ。

・ワンダープロジェクトJ機械の少年ピーノ

数々の目立たないが作り込みは本物の秀作を送り出してきたアルマニック(ギブロ)が手がけた中でも知名度と人気を誇る作品ワンダープロジェクトJシリーズ。ゲームとアニメの融合を意識したシリーズ第一作目となる(つーか実質2作しか出てないが…)今作はSFCでも非常に面白い育成シミュレーションゲームと言えるだろう。
基本的に章のクリア条件を満たすようにパラメータ調整を行いながら主人公である機械の少年ピーノを育てていくのだが、このパラメータ調整がさながら子育てのような気にすらさせるほど良く出来ている。ピーノは初めの内は知識が無いので投げるためのボールを丸呑みしたり猫を丸呑みしたりととにかく手がかかる。しかしそこにめげずに真摯に向かい合い対話を重ねることにより少しずつピーノとの間に信頼関係が生まれていくのが楽しい。章クリア条件となるミッションではこちらから手出しが一切できず、ほぼ全てピーノが自分で考え行動することになるため見ているこちらもハラハラドキドキ。そして成功したときは自分のことのように喜び、失敗したときは自分のことのように悲しくなる。ここのプレイヤーへの引き込みが非常に上手い作品である。育成シミュレーションのツボをしっかりと抑え、プレイヤーのゲームへの引き込みも両立できている作品は意外と少ない。
そして今作最大の魅力と言っていいのがそのシナリオ。あえて多くは語らないが素直に感動できるものだと言っておこう。自分はありふれたお涙頂戴ものなんぞ反吐が出るぜーといった具合に悲しい感性の持ち主なのだが、今作のそれはそんなありふれたものとは比べ物にならない。終盤の展開はありがちなものと言えばそうかもしれないが、その魅せ方が非常に上手く泣けてくる。そう、今作は感動して泣けるゲームであると思う。そしてその良質なシナリオを支えるのがハイレベルな音楽。音楽を担当したのは先にも登場した森彰彦氏。作り込まれた世界観の再現を徹底して行うそれの評価はやはり高い。特に歌のイベントでの曲は今作を代表する音楽として名高い。終盤でこの曲のアレンジが流れた時、あなたの目には涙が浮かんでいるだろう。ぜひとも未プレイの方はその温かい世界観に触れてみてほしい。

・怒首領蜂大復活ブラックレーベル
公式:http://www.cave.co.jp/gameonline/Xbox360/daifukkatu/black/

弾幕STGの魅力とは何か?と言う問いに対する答えは人によってさまざまだが、自分は「息が詰まるほどのスリル」と言っておこう。そして、黒復活はそこに辿りついた数少ないSTGだ。
プレイして感じるのは、制作者の明確な殺意。なにせ元となった大復活とはもう訳が違う!ランクシステム(烈怒ゲージ)搭載で適当にプレイしていたら暴力的な弾幕が飛び交う無法地帯!音楽もそれに伴い爽やか系であった前作から一転激しく強迫的なノリ!プレイし始めではその圧倒的に過激な世界にやられてノックダウン、下手すりゃ「難しいし大復活のが楽しいんじゃ…?」と思えてしまう。
しかし、めげずにプレイを続けることでいつしか黒復活の深みにハマっていくことになるだろう。実は今作、ケイブSTGの中でも大復活と並んで難易度抑えめの作品だ。殺意に満ち溢れた弾を飛ばしておきながら楽しませる配慮がなされている。この辺は流石はケイブと言ったところ。ランクSTG独自の攻略も必要とはするものの、オートボムのおかげでそこまで徹底的に意識しなくても楽しめる。何よりスコア稼ぎの面白さが特徴的だろう。烈怒レーザーを使用することでちょいと硬い敵を倒すとその敵が出した弾をスコアアイテムとして変更することが出来る。そのためもはや常軌を逸した量の弾幕と得点アイテムが飛び交う真の無法地帯に!オラオラーそれは俺の得点アイテムだどきやがれー!とわけもなく叫んでしまう率は200%上昇!襲い掛かる弾幕が全て金に変わるような錯覚!腕前がヘボでも楽しめるイカレ系STGの一つとして非常に高い完成度を誇る作品だ。息が詰まるほどのスリルと快感がここにはある。

・まわるメイドインワリオ
公式:https://www.nintendo.co.jp/n08/rzwj/

世の中スピードが命!SPEED IS GOD! GOD IS SPEED!といった具合にスピードと言うのは私たちを狂わせてくれる。そんな中メイドインワリオは数あるゲームの中でもそのスピード感、テンポの良さは最高峰だろう。なにせゲームを構成する中でバカな要素はあっても無駄なものは何一つ存在しない。まわるメイドインワリオもその良さをしっかりと保持したゲームだ。
やはり最大の特徴はその独特な「回す」というアナログ操作だろう。直感的に分かりやすい面白さと斬新さを同居させたそれは、動かしているだけで心の底から楽しいと思える。そしてその操作の楽しさを引き出す個々のミニゲームの完成度の高さも素晴らしい。更にここにやり込み要素まである。ミニゲームよりも更に短くなったプチゲーム集であるこのシリーズはいったんクリアしたらいいやとなってしまいがちであるが、これのおかげで更に長く楽しむことが可能となっている。GBA一、と言っていいほどのクオリティを誇る驚異的な完成度の作品だ。何故か中古価格も異様に安いのでGBAで面白いソフトを探しているならオススメだ。

・バンガイオーHD

ハードの限界までしゃぶりつくすように作られたのが垣間見えるソフトと言うのは色々あるものの、バンガイオーHDほどそれを強く思わせるソフトは無い。なにせ普通にプレイしていてもバンバカ処理落ちするんだから。360というハイスペックマシンで送り出されたバンガイオーHDは常軌を逸した量の弾こそが最大の魅力と言ってもいいだろう。一度に発射できるその弾数はなんと驚愕の4000発!!とにかく撃ちまくる快感に関していえばこのゲームに勝てるゲームなど無い。最高の大破壊STGだろう。
だが今作は非常にパズル要素が強くなっており一筋縄でいかない難易度のステージが膨大に存在する。そのため爽快感を感じようにも難易度高すぎで大撃沈ということも起こるためその点では人を選ぶ作品になってるのは確かだろう。しかし!その調整は一見不可能に見えてもやり込めば突破口が見いだせる職人芸ともいえる調整で、流石はトレジャーと言えるものだろう!やればやっただけの達成感が味わえる。その頃にはバンガイオーHDの魔力に取りつかれているだろう。
過去作の魅力であったおとぼけ漫才が消えてしまっているのが残念ではあるものの、ロンガイオー(論外王)やキチガイオー(クレイジーキング)などといった狂った名前の敵にアホらしさも残ってはいる。ゲームのノリも愉快なものであり(やけに投げやりなステージアドバイスなど)非常に軽快、しかし歯ごたえ抜群と楽しいゲームだ。自分のやった360ゲーの中では最高峰の出来であった。

・スペースジラフ

光と音の洪水。この一言で説明がついてしまうゲームジャンルにサイケデリックドラッグゲームが有る。Rezとかルミネスとかテンペスト2000とか、まあそんな感じの強烈なビジュアルと音楽に身を委ねて恍惚とするような変態的でサイコーにハイなジャンルなんだけど、今作はその中でも一際強烈な代物となっている。
作品的にはごく一部でカルト的人気を誇る伝説の名作『テンペスト2000』の続編。しかし作中説明で「テンペストではありません」という言葉がある通り反テンペスト的な内容になっているのが面白い。テンペスト2000は本能のままに撃ちまくれば済む話であったが今作は敵をまとめて体当たりで吹っ飛ばすという要素を主軸に据えていて、これで稼ぎまくって残機を増やしてイーハー!!ってなSTGになってる。しかし今作の最大の特徴はそんなシステム面ではなくその演出面だろう。
なにせもうビジュアルが凄い!ぐにゃんぐにゃんと眩しく光るそれは洪水なんて言葉では生温く感じるほどに暴力的で破滅的。パッと見では自機がどこにいるのかすら分からない。音楽もドカドカバキバキピコピコとサイケデリックテクノが響き渡りめえーという鳴き声まで聞こえてくる始末。もはや何が何だか分からない。そういった意味ではスペースジラフはかなり、というか間違いなく優しくないゲームだ。つーかビジュアルが派手すぎて自機がなんで死んだのかわかりゃしないなんてそりゃあSTGとしては致命傷だよ!しかしそれでもめげることなくイカレたテクノミュージックに身を委ね開眼させると途端に楽しくなってくるから不思議なものだ。死亡する条件を体で覚え、パワーゾーンを広げて敵をまとめて吹き飛ばしスコアと残機がメリメリと上昇していくともはや他のゲームでは味わえないような至福の時を過ごせる。ピリ辛な難易度は少々キツイものがあるが、それはそれで心地よい緊張感を保ったまま快楽を享受できるという良い面もあったりする。歯ごたえのあるサイケデリックドラッグゲームとして今作は非常にオススメだ。

・3D アフターバーナーU
公式:http://archives.sega.jp/3d/ab2/

自分は95年生まれなのでアフターバーナーUの雄姿も知らなければセガ全盛期を体験せぬまま今に至り、今更追体験しようとレゲーセンに特攻しているわけなので、正直移植度がどうとかは全然分からん。でも移植度や過去の思い出なんていうそんなものとは別に、このゲームは確かに面白いと言えるものだった。特に新システム導入を行い全く別のゲームへと変貌を遂げたスペシャルモードが。その完成度の高さは3DSのSTG史上ナンバー1と言っていいだろう(と言っても3DSでSTGってそんないっぱい出てた印象ないんだけど…)
今作が最も凄いのはAC版と全く同じ見た目でありながらその中身はもう何もかも違うということだ。その最大の理由にして魅力は「バーストシステム」にあり。敵を倒していくとバーストゲージがモリモリたまっていき、MAX状態にバーストを使用するとザ・ワールドが如く自分以外の時を止めることが出来る(実際にはちょっと動いてるんだけど)。これを利用して敵を爆殺しまくり!爆殺した敵のおかげでゲージ回収もバッチリ!再びバースト使用でオラオラオラーッ!俺のファイナルアトミックウェポンを喰らえやーッ!といった具合に理性を失いかけそうになるほど敵を大破壊大暴走できちゃう素晴らしいSTGだ。敵配置がAC版と比較してかなり敵配置が変わり、バーストシステムを最大限に引き出すような配置に変わっているのも良くできた調整だ。更に稼げば稼ぐほど残機が上昇していくので稼ぐこと=生き残ることに繋がるので攻略への足掛かりと稼ぎの面白さを同時に覚えられる見事な仕様!あまりにもSTGとして完璧すぎる傑作だ。流石はM2。流石は井内ひろし氏といった感じだ(調整に参加してたらしい)。3DS持っているのならこれを買え!セガ万歳!

・バーンアウトパラダイス

「Take me down to the paradise city
Where the grass is green and the girls are pretty
Oh won't you please take me home」
…そこは草木が生い茂り可愛い女の子たちが居るような場所ではなかった。しかし確かにそこは"楽園"としか言いようがない場所だった。車が走るためだけのバカでかい街が有り、車で走ると面白いという理由だけで街の構成がなされ、人間が一切存在せず(実はバイクモードの時だけ運転者がいるが)車たちが意思を持って走り出す世界。パラダイスシティはまさに楽園としか言いようがないところだ。
今作の特徴はシリーズが元々持つ「危険行為推奨レースゲーム」という側面に加えて、オープンワールド的なフィールドを自由気ままに走るというものになっている。メインフィールドになるパラダイスシティは広大と言えば広大なのだがそれよりも驚くのはその密度。似たような場所が一切なく、ショートカットとしてジャンプ台やら地下トンネルやらが複雑に入り混じり立体的に機能している。そしてそれが破綻していない。こんなマップ構成見たことない。車で走ると気持ち良いという理由だけで線路が設計され、高速道路は舗装されていない。よく見れば出鱈目な街構造であるが、車のゲームのレベルデザインとしては正しすぎるほど正しい。これほど優れたマップデザインは存在しないと言っても過言じゃないほどだ。街を探索するためのフックになる金網破りや看板破壊もヤケクソ気味に膨大でその隠し場所も憎いほどに完璧。それらを探しているだけで自然と街の構造が頭に入ってくる構造が美しい。
そしてそんな優れたフィールドで行うレースは、これまた優れたもの。誰よりも早く目的地へ辿りつく、制限時間内に敵車をテイクダウン(簡単に言えば破壊)せよ、派手なスタントを決めてポイントを稼げ、やられることなく目的地へ辿りつけなど様々。勝つためには街の構造を理解し、瞬時にどのように戦略を練るかというものが重要になる。マップに気を取られすぎると前から走ってきた車にぶつかりあの世行き、なんてこともしばしば起こる。運転テクニックだけでなくロケーション把握も必要となるため難易度はそれなりの高さ…かもしれないがやっていくうちに慣れる。また操作する自車に驚異的なアッパー調整(ブースト)がかけられているので多少の遅れは余裕で取り返せるので実は意外と難しくなかったりもする。車体コントロールも非常にゲーム的で扱いやすいので車体感覚がつかめない!という理由で中々レースゲームに手が出ない人にも進めやすい出来栄え。
そしてシリーズの核であるハイリスクハイリターンは更に昇華された。ブースト全開で対向車線を暴走し、かするように敵車のそばをすり抜けていく感覚はまるでサイヴァリアをやっているような気分にさせてくれる。気を抜けばスローモーションに移りゆっくりと自車がぶっ壊れていく様を眺める羽目になる。しかしこのクラッシュ描写がまた美しい。走馬灯のごとく時間が遅く感じられ、次の瞬間には大破壊が起こる。何から何まで完璧な車ゲームと言ってもいい完成度の高さである。車のために作られた楽園がそこにあった。

・とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ
公式:https://www.nintendo.co.jp/n08/ah3j/

これまで破壊だ大暴走だなんだと過激で危険なことばかり発言してきた気がするが今作はそんな言葉とは全く無縁な存在である。原作を知らないから何とも…という感じではあるが、まあとっとこハム太郎である。一部のゲーマーには「シリーズ通してゲームのクオリティが高次元で安定している」作品として有名であり、中でもこの3は2と並び最高傑作ともされる出来だ。
ゲーム内容は2と並んで総当たりアドベンチャーである。謎を解決するためにとにかくあちらこちらを調べつくすという感じのあれだ。ハム語を集め、それを要所要所で使いつつゲームを進行していく。このハム語のアクションが極めて良く出来ていて、何度見ても飽きずほのぼのする仕上がり。更にはバリエーションも豊富なのがイカしたところだろう。3はリボンちゃんとタッグを組んだハム語が多く、二人の仲の良さも同時に感じることが出来る。また難易度設計も絶妙で詰まることは詰まるが総当たりで試せば必ず道は開けるといった調整になっている。そして今作はその総当たりの行動が楽しくなるように作られているのだから向かう所に敵無しといった具合であろう。
そして今作、ひいてはハム太郎シリーズ全般に言えることなのだが、子供向けとして油断した作りになっていないのが素晴らしい。この手のキャラゲーは良作無しと言われるまでに出来がアレな作品が多く子供向けゲームを舐めた作品が多い中で今作には底知れぬ愛を感じる作りとなっている。愛を感じるなんてことを言っている当人はハム太郎シリーズをゲームでしか知らないボンクラ野郎なのだが、そういった人でも楽しめるのはもちろん、ゲームとしての破綻は無く細かいところまで作り込まれプレイ後はすがすがしい気持ちになる。GBA初期の作品でありグラフィックなどは4などに比べると流石にちょいと見劣りもするが、それ以上に遊んで楽しいと思わせる力が今作は非常に強い。GBA初期の作品として押さえておきたいゲームだ。

・ムラサキ
公式:http://katatema.main.jp/mu/

シンプル(S)で楽しい(T)爆発パズル物理アクションゲーム(G)。つーことで今作はSTGパズルゲームである。フリーゲームでありながらあまりにも高い完成度を誇る秀逸な作品であり現在はSteamにも登場している。
その内容は公式サイトでの
「爆発させて気持よくなるゲームです。
弾は一度に一発しか撃てません」
にすべて集約されている。つまりはそういうことである……で納得する人はそこまで多くは無さそうなのでちょいと補足。今作の肝は連鎖爆撃に集約される。ブロックを撃つことで爆破が起こり弾を消したり敵をぶっ殺したり出来るのだが、同色のブロックをぶつけ合うことで爆発が非常に大きくなる。この連鎖爆撃を利用することで敵の一掃はもちろんのこと、得点アイテム出まくり脳汁出まくりでうひぇらへらへらといった具合にいい感じに気持ちよくなっていくのである(あぶねえよ)。そのためあえて敵に弾を大量に吐かせる、ブロックをたまるまで待つといったことも重要であり、撃ちまくりSTGというより狙い撃ちSTGに分類される。大量の弾がステージを覆い尽くす中そのわずかな隙間を縫うように動き狙いを定め撃つ!そして連鎖爆撃が起こると……ああああ!!もうたまらない!!といった具合に気持ちよくなっちゃうゲームである。難易度も一筋縄ではいかないのがまた何度も挑みたくなるような気にさせてくれる。
謎多きストーリーや世界観もムラサキを構成する上では重要なもの。そしてその魅せ方がまたうまい。ゲームを進めるうちに自然に分かるような作りになってたり条件を達成していくうちに分かるようになっている。だからこそ何度も挑戦したくなるような作りになっていると言えるだろう。非常にこの辺の作りが上手くSTGの理想像とも言える。ぜひとも興味を持った方は現在もダウンロード可能なのでプレイしてほしいところだ。

・ネットハイ
公式:https://www.marv.jp/special/game/vita/net_high/

2000年前半に登場し、スマッシュヒットを記録し多くの人々に衝撃を与えた比類なき伝説の名作「逆転裁判」。そして同じく裁判を舞台にし、キャラクター要素とダークポップ要素を前面に押し出し差別化を図り一大シリーズにまで成長した「ダンガンロンパ」。ネットハイはそんな偉大な2シリーズに次ぐリア充爆発炎上ADVゲームである!!…うむむ?うむ。爆発炎上という物騒な言葉ではあまり頭に入っては来ないが、要はネット社会を背景にした世界観で逆転裁判みたいなことをするゲームと捉えてもらって問題ないだろう。身もふたもない説明だが実際そんなゲームなのだから仕方ない。前2シリーズとの違いを挙げるなら「よりアツく、よりオタク向けに」といったところか。
今作は非リアな主人公がリア充たちの裏の姿を暴き爆発させ炎上させるゲーム……と言いだすと非常に後ろ向きで暗く嫌な感じがするものだが、ネットハイの凄いところはそのような嫌な部分を微塵も感じさせない優れたシナリオ構成にある。主人公の立場自体が腐ったリア充管理社会(なんじゃそりゃ)を変える!と言うものであることと、嘘をつき本当の自分を隠しているリア充たちに対し本当の姿をバカにすることは一切せず、それを誇れ!という展開で〆るため、章クリア後はむしろ圧倒的な爽快感に溢れる。スピーディで勢いのある文章もその爽快感を後押ししてくれる。
また物語を彩るキャラクターたちが異常に濃い。逆転裁判やダンガンロンパも濃いものであったがそれに後れを取らないどころかそれ以上の濃さを魅せてくれる。メインキャラ、リア充たちはもとよりグラフィックさえまともに与えられないその辺のモブキャラさえ印象に残るなんて、それはあまりにも凄すぎる。コンビニの店長やリア充マニア、牛丼屋の常連、アニ研、ママ友など数々のモブキャラまでもが異様な存在感を誇り記憶に刻み込まれる。無論モブでこれなのでメインキャラは更に記憶に残りまくり。真の姿とのギャップも必見であろう。
舞台が舞台なだけあってネット用語やスラングなどが頻発する内容でありそういった意味では確かに人を選ぶ作品でもある。しかしそれでプレイしないのはもったいない!薄ら暗い内容のように見えるけれどもその中身はそれらの知識に疎くても楽しめるアツい良質アドベンチャーゲームだ。完全新規作でこの完成度はもっと評価されるべき名作だろう。

・引ク押ス
公式:https://www.nintendo.co.jp/3ds/dl/jcaj/

見た目から感じるそれはゆるふわほのぼの。実際に遊んで感じるそれは悪魔の所業、地獄絵図、極悪無慈悲、光翼型近接支援残酷戦闘機といった具合に正反対の衝撃パズルゲーム。それが引ク押スである。
今作の特徴として、目立つのが新機軸のパズルゲームだということ。その名の通りブロックを引き出したり押したりしながらゴールを目指すジャンプアクションパズルゲームなのだが、過去に類を見ないほどの独自性を誇っている。最も似ているのは経験上ソロモンの鍵なのだが、それとはまったくゲーム性が異なる。全く新しいパズルゲームである。そしてそんな全く新しいパズルゲームでありながらその分かりやすさはピカイチ。やれば一発で理解できるゲーム内容はすごいの一言で流石は任天堂、といったところ。それでいて252ステージと言うヤケクソ気味の超特大ボリュームなのも素晴らしい。更には自作機能完備!難易度も段階を経ていくような作りになっているので初心者も初めの内は安心。といった具合にほのぼのゆるふわ万人向けのゲームではあるがその正体は違う。これは正真正銘制作者から送り出された挑戦状である。
ゲーム序中盤はともかく終盤、はてはエクストラステージに入った時、その恐ろしさを感じることになるだろう。試行錯誤に次ぐ試行錯誤、何度も何度もその一段の高さをどうにかするためだけに奔走することになる。1ステージ攻略に1時間すっ飛ぶのは当たり前。下手すりゃ何時間悩んでもわかりゃしない。それでも挑み続ける。何故なら解けないパズルは無いから…といった具合にプレイ中はよく分からない陶酔まで沸き起こることになる。論理の究極とも言えるパズルの果てに何を見るか、その答えが知りたいのなら引ク押スに手を出す価値はある。引ク押スは間違いなくあなたのゲーム人生に何かを残すだろう。ちなみに続編の引ク落ツは今作を上回る難易度で多くの人が涙したらしい……



こんなところか。正直こんな簡易的な紹介文を読んでいる暇があるのならすぐにでも買いに走ってもらいたい。人を選ぶゲームもあるであろうが(ミスティックアーク、バンガイオーHD、スペースジラフあたりは合う合わないが超極端に出ると思う)、それでもその辺にあるゲームと比べて格段に面白いことは確かだ。とにかくやってくれ。それでもってその面白さを他の人へ伝えてくれたならこちらとしても満足である(何が?


ちなみに現時点の下半期ベストゲーには
・魂斗羅スピリッツ
・ワリオランド3
・ナノテックウォリアー
・ジャッジメントシルバーソード(360版)
・エスカトス
・シルバニアファミリー おとぎの国のペンダント
・逆転裁判3
・DownWell(Vita版)

辺りを挙げとこうかな。今年出たのはDownWellだけか……それですらも今年出たとは言い難いのだが……。しかも実質上半期に出たゲームだしなあ……
posted by グレイ at 00:00| Comment(0) | ゲーム総括 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: